ライフプランニングと資金計画2022年10月1日時点の法令に基づく出題です
2023年5月 FP2級学科 問9
中小企業の資金調達方法の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1企業が民間の銀行から融資を受けて事業資金を調達する方法は、間接金融に分類される。
- 2インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は限定されていない。
- 3第三者割当増資により新株を引き受けた第三者が既存株主以外の者であった場合、既存株主の持株比率が上昇する。
- 4日本政策金融公庫のマル経融資(小規模事業者経営改善資金)は、商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が利用できる融資制度であり、利用に当たって担保と保証人は不要とされている。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
中小企業が事業資金を調達する方法の一般的な特徴を問う問題である。直接金融と間接金融の区別、外貨による借入れ、増資が既存株主に与える影響、公的な小規模事業者向け融資制度が論点となる。
正解の根拠
第三者割当増資は、特定の第三者に新株を割り当てて資金を調達する方法である。新株を引き受けた者が既存株主以外の者であれば、発行済株式総数が増える一方で既存株主の保有株式数は変わらないため、既存株主の持株比率は上昇せず低下する。肢3は「上昇する」としている点が誤りである。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:適切。銀行からの融資は、金融機関が資金の出し手と受け手の間に介在するため間接金融に分類される。
肢2:適切。インパクトローンは外貨建ての借入れであり、資金使途は限定されていない。
肢3:不適切。既存株主以外の者への割当てにより、既存株主の持株比率は低下する。
肢4:適切。マル経融資は、商工会議所等の経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が無担保・無保証人で利用できる。
一言まとめ
第三者割当増資は「新しい株主が増える分、既存株主の持株比率は下がる」と押さえておく。
一問一答各肢の正誤
○肢1企業が民間の銀行から融資を受けて事業資金を調達する方法は、間接金融に分類される。
銀行が預金者から集めた資金を企業に融資する仕組みであり、資金の出し手と受け手の間に金融機関が介在するため間接金融に分類される。
○肢2インパクトローンは、米ドル等の外貨によって資金を調達する方法であり、その資金使途は限定されていない。
インパクトローンは米ドル等の外貨建ての借入れにより資金を調達する方法であり、資金使途は限定されていない。
×肢3第三者割当増資により新株を引き受けた第三者が既存株主以外の者であった場合、既存株主の持株比率が上昇する。
第三者割当増資で既存株主以外の者が新株を引き受けると、発行済株式総数が増える一方で既存株主の保有株式数は変わらないため、既存株主の持株比率は低下する。
○肢4日本政策金融公庫のマル経融資(小規模事業者経営改善資金)は、商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が利用できる融資制度であり、利用に当たって担保と保証人は不要とされている。
マル経融資は、商工会議所や商工会などの経営指導を受けている小規模事業者の商工業者が利用でき、無担保・無保証人で利用できる融資制度である。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年5月 問9 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。