金融資産運用2022年10月1日時点の法令に基づく出題です
2023年5月 FP2級学科 問27
ポートフォリオ理論の一般的な考え方等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としている。
- 2アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいう。
- 3運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。
- 4各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
ポートフォリオ理論の前提、アセットアロケーション、リバランス、リスクパリティ運用という資産運用の基本的な考え方を問う問題である。特にリバランスの売買の向きがポイントとなる。
正解の根拠
リバランスとは、運用期間中に値動きによって変化した資産の配分比率を、当初定めた比率に戻す方法である。値上がりした資産クラスは配分比率が高まるため一部を売却し、値下がりして比率が低下した資産クラスを購入する。肢3は売却する資産と購入する資産が逆になっており、不適切である。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:適切。ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであればリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」を前提としている。
肢2:適切。アセットアロケーションの定義どおりである。
肢3:不適切。リバランスでは、値上がりした資産クラスの資産を売却し、値下がりした資産クラスの資産を購入して配分比率を維持する。記述は売買の向きが逆である。
肢4:適切。リスクパリティ運用は各資産クラスのリスク量を同等にする運用であり、ボラティリティが上昇した資産クラスはリスク量が増えるため、その資産の一部を売却して配分を減らす。
一言まとめ
リバランスは「上がった資産を売り、下がった資産を買う」調整と覚えておけば、売買の向きを取り違えない。
一問一答各肢の正誤
○肢1ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば、投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としている。
ポートフォリオ理論は、期待リターンが同じであれば投資家はリスクのより低い投資を選好する「リスク回避者」であることを前提としているため、記述は適切である。
○肢2アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいう。
アセットアロケーションとは、投資資金を株式、債券、不動産等の複数の資産クラスに配分することをいうため、記述は適切である。
×肢3運用期間中、各資産クラスへの資産の配分比率を維持する方法として、値下がりした資産クラスの資産を売却し、値上がりした資産クラスの資産を購入するリバランスという方法がある。
リバランスは、値上がりして比率が高まった資産クラスの資産を売却し、値下がりして比率が低下した資産クラスの資産を購入して配分比率を維持する方法であり、記述は売買が逆である。
○肢4各資産クラスのリスク量が同等になるように資産配分を行うリスクパリティ運用(戦略)では、特定の資産クラスのボラティリティが上昇した場合、当該資産クラスの資産の一部売却を行う。
リスクパリティ運用では各資産クラスのリスク量を同等に保つため、ボラティリティが上昇した資産クラスはリスク量が増えた分だけ資産の一部を売却するので、記述は適切である。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年5月 問27 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2022年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。