金融資産運用2021年10月1日時点の法令に基づく出題です
2022年5月 FP2級学科 問27
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1金融派生商品を利用する場合、現物取引を行った場合と同等の投資効果を得るには、現物取引よりも多額の資金を投入する必要がある。
- 2現物価格の変動による利益と同額の利益が発生するように、現物と同じポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。
- 3現物価格と当該現物を原資産とする先物の理論価格との間で価格差が生じた場合、割安な方を売り、割高な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得ることを狙う取引を、裁定取引という。
- 4先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに反対売買を行って利益を確定することを狙う取引を、スペキュレーション取引という。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
先物などの金融派生商品(デリバティブ)の特徴であるレバレッジ効果と、その代表的な利用方法であるヘッジ取引・裁定取引・スペキュレーション取引の違いを問う問題である。
正解の根拠
スペキュレーション取引は、先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に価格が動いたときに反対売買を行って利益を確定することを狙う取引であり、投機取引とも呼ばれる。記述はその定義どおりで適切である。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:不適切。金融派生商品にはレバレッジ効果があり、現物取引と同等の投資効果を少ない資金で得られる。
肢2:不適切。ヘッジ取引は、現物と反対のポジションの先物を保有するなどして、現物価格の変動による損失を先物の利益で相殺する取引である。
肢3:不適切。裁定取引は、割高な方を売り、割安な方を買って価格差を利益とする取引であり、売り買いが逆である。
肢4:適切。スペキュレーション取引の説明として正しい。
一言まとめ
ヘッジは「反対ポジションで損失を相殺」、裁定は「割高を売り割安を買う」、スペキュレーションは「値動きを予想して利益を狙う」と区別する。
一問一答各肢の正誤
×肢1金融派生商品を利用する場合、現物取引を行った場合と同等の投資効果を得るには、現物取引よりも多額の資金を投入する必要がある。
金融派生商品は証拠金などの少ない資金で大きな取引ができるレバレッジ効果があり、現物取引と同等の投資効果を現物取引より少ない資金で得られるため誤りである。
×肢2現物価格の変動による利益と同額の利益が発生するように、現物と同じポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引を、ヘッジ取引という。
ヘッジ取引は、現物と反対のポジションの先物を保有し、現物価格の変動による損失を先物の利益で相殺することを狙う取引であり、同じポジションとする記述は誤りである。
×肢3現物価格と当該現物を原資産とする先物の理論価格との間で価格差が生じた場合、割安な方を売り、割高な方を買うポジションを組み、その価格差を利益として得ることを狙う取引を、裁定取引という。
裁定取引は、割高な方を売り、割安な方を買うポジションを組んで価格差を利益とする取引であり、割安な方を売り割高な方を買うとする記述は逆で誤りである。
○肢4先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりの方向に変動したときに反対売買を行って利益を確定することを狙う取引を、スペキュレーション取引という。
先物の将来の価格を予想してポジションを取り、予想どおりに動いたときに反対売買で利益を確定する取引は、スペキュレーション取引である。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2022年5月 問27 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2021年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。