金融資産運用2023年10月1日時点の法令に基づく出題です
2024年5月 FP2級学科 問25
債券投資のリスクに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1債券の発行体の所在する国や地域における政治・経済状況の変化等により、債券価格が大きく変動したり、債券の元本や利子の支払不能等が生じたりするリスクを、一般に、カントリーリスクという。
- 2債券の価格変動リスクは、表面利率などの他の条件が同一であれば、一般に、残存期間が長いほど高くなる。
- 3債券の信用格付けにおいて、B(シングルビー)格相当以上の格付けが付された債券は、一般に、投資適格債と呼ばれ、信用リスクが低い債券とされる。
- 4外貨建て債券の為替変動リスクを回避または軽減する方法の一つとして、当該債券の購入時に、その償還日にあわせて為替予約を行う為替ヘッジが考えられる。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
債券投資に伴う代表的なリスク(カントリーリスク、価格変動リスク、信用リスク、為替変動リスク)の内容と、その軽減方法を問う問題である。特に、信用格付けと投資適格債の区分が問われている。
正解の根拠
信用格付けでは、一般に、BBB(トリプルビー)格相当以上の格付けが付された債券を投資適格債といい、BB(ダブルビー)格相当以下の債券は投機的格付債(ハイ・イールド債)と呼ばれる。B格相当の債券は投資適格債ではなく、信用リスクが高い債券に分類される。肢3はこれを投資適格債としている点が誤りである。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:発行体の所在する国や地域の政治・経済状況の変化により、債券価格の大きな変動や元利払いの支払不能等が生じるリスクをカントリーリスクといい、適切。
肢2:他の条件が同一であれば、残存期間が長い債券ほど金利変動に対する価格の変動幅が大きくなるため、適切。
肢3:B格相当は投機的格付債であり、投資適格債とする記述は不適切。
肢4:購入時に償還日にあわせて為替予約を行えば、償還金の円換算額が確定し、為替変動リスクを回避・軽減できるため、適切。
一言まとめ
投資適格債の境目は「BBB格相当以上」。B格やBB格は投機的格付債であることを押さえる。
一問一答各肢の正誤
○肢1債券の発行体の所在する国や地域における政治・経済状況の変化等により、債券価格が大きく変動したり、債券の元本や利子の支払不能等が生じたりするリスクを、一般に、カントリーリスクという。
発行体の所在する国や地域の政治・経済状況の変化により、債券価格の大きな変動や元利払いの支払不能等が生じるリスクはカントリーリスクと呼ばれる。
○肢2債券の価格変動リスクは、表面利率などの他の条件が同一であれば、一般に、残存期間が長いほど高くなる。
他の条件が同一であれば、残存期間が長い債券ほど金利変動に対する価格の変動幅が大きくなるため、価格変動リスクは高くなる。
×肢3債券の信用格付けにおいて、B(シングルビー)格相当以上の格付けが付された債券は、一般に、投資適格債と呼ばれ、信用リスクが低い債券とされる。
一般に投資適格債とされるのはBBB(トリプルビー)格相当以上の債券であり、B格相当の債券は投機的格付債に分類され信用リスクが高い。
○肢4外貨建て債券の為替変動リスクを回避または軽減する方法の一つとして、当該債券の購入時に、その償還日にあわせて為替予約を行う為替ヘッジが考えられる。
外貨建て債券の購入時に償還日にあわせて為替予約を行えば、償還金の円換算額を確定でき、為替変動リスクを回避・軽減できる。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2024年5月 問25 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2023年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。