金融資産運用2019年10月1日時点の法令に基づく出題です
2020年1月 FP2級学科 問22
投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法をトップダウン・アプローチという。
- 2各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法をボトムアップ・アプローチという。
- 3ベンチマークの動きにできる限り連動することで、同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストを低めに抑えられる傾向がある。
- 4企業の将来の売上高や利益の成長性が市場平均よりも高い銘柄を組み入れて運用するグロース運用は、配当利回りの高い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向がある。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
投資信託の代表的な運用手法であるトップダウン、ボトムアップ、パッシブ、アクティブ、グロースの各特徴を正しく理解しているかを問う問題である。最も不適切なものを選ぶ点に注意する。
正解の根拠
グロース運用は、企業の売上高や利益の成長性が市場平均より高い銘柄に注目する手法である。成長企業は得た利益を事業拡大に振り向ける傾向があり、配当利回りの高い銘柄が中心になるとは限らない。配当利回りの高い銘柄を重視するのは、むしろバリュー運用や高配当運用に近い発想である。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:国別・業種別の比率を先に決める手法はトップダウン・アプローチであり、適切。
肢2:個別銘柄のリサーチの積上げで構築する手法はボトムアップ・アプローチであり、適切。
肢3:パッシブ運用はベンチマークへの連動を目指すため、アクティブ運用より運用コストを低めに抑えやすく、適切。
肢4:グロース運用を配当利回りの高い銘柄中心とする点が誤りで、不適切。
一言まとめ
グロースは成長性重視、バリューは割安性重視と対で押さえ、配当利回りの高さと結び付けないのがコツである。
一問一答各肢の正誤
○肢1マクロ的な環境要因等を基に国別組入比率や業種別組入比率などを決定し、その比率に応じて、個別銘柄を組み入れてポートフォリオを構築する手法をトップダウン・アプローチという。
マクロ的な環境要因から国別・業種別の組入比率を決め、その後に個別銘柄を選ぶ手法はトップダウン・アプローチであり、記述は正しい。
○肢2各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法をボトムアップ・アプローチという。
個別銘柄の投資指標分析や企業業績のリサーチで銘柄を選び、その積上げでポートフォリオを作る手法はボトムアップ・アプローチであり、記述は正しい。
○肢3ベンチマークの動きにできる限り連動することで、同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストを低めに抑えられる傾向がある。
ベンチマークへの連動を目指すパッシブ運用は、銘柄調査などの手間が少なく、アクティブ運用より運用コストを低めに抑えられる傾向があり、記述は正しい。
×肢4企業の将来の売上高や利益の成長性が市場平均よりも高い銘柄を組み入れて運用するグロース運用は、配当利回りの高い銘柄中心のポートフォリオとなる傾向がある。
グロース運用は将来の成長性が高い銘柄を組み入れるため、利益を内部に再投資する傾向が強く、配当利回りの高い銘柄中心になるとはいえず、記述は誤り。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2020年1月 問22 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2019年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。