金融資産運用2021年10月1日時点の法令に基づく出題です
2022年1月 FP2級学科 問27
ポートフォリオ理論の一般的な考え方等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1アセットアロケーションとは、リスクとリターンを勘案しながら、投資資金を複数の資産クラス(株式、債券、不動産等)に配分することである。
- 2アセットアロケーションは、投資家それぞれの資産状況や年齢、運用目的によって、定期的に見直すことが重要である。
- 3ポートフォリオのリスクは、組入れ銘柄数を増やすことで減少していくが、組入れ銘柄数が一定水準以上になると、銘柄数を増やしてもリスクが減少しにくくなる。
- 4ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を単純平均した値となる。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
ポートフォリオ理論の基本的な考え方を問う問題である。アセットアロケーションの意味と見直し、分散投資によるリスク低減の限界、ポートフォリオの期待収益率の求め方が論点となる。
正解の根拠
ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を、それぞれの組入比率で加重平均して求める。組入比率が異なれば結果も変わるため、単純平均とする肢4の記述は誤りである。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:適切。リスクとリターンを勘案し、投資資金を株式・債券・不動産等の資産クラスに配分することをアセットアロケーションという。
肢2:適切。投資家の資産状況や年齢、運用目的は変化するので、定期的な見直しが重要である。
肢3:適切。銘柄数を増やすと個別銘柄固有の非市場リスクは減るが、市場リスクは分散しても残るため、一定水準以上では減少しにくくなる。
肢4:不適切。単純平均ではなく、組入比率による加重平均である。
一言まとめ
期待収益率は「組入比率で加重平均」。リスクは相関係数の影響を受けるため単純な加重平均にはならない点と区別して覚える。
一問一答各肢の正誤
○肢1アセットアロケーションとは、リスクとリターンを勘案しながら、投資資金を複数の資産クラス(株式、債券、不動産等)に配分することである。
アセットアロケーションとは、リスクとリターンを勘案して投資資金を株式・債券・不動産等の複数の資産クラスに配分することである。
○肢2アセットアロケーションは、投資家それぞれの資産状況や年齢、運用目的によって、定期的に見直すことが重要である。
資産状況や年齢、運用目的は時間とともに変化するため、アセットアロケーションは定期的に見直すことが重要である。
○肢3ポートフォリオのリスクは、組入れ銘柄数を増やすことで減少していくが、組入れ銘柄数が一定水準以上になると、銘柄数を増やしてもリスクが減少しにくくなる。
銘柄数を増やすと個別銘柄固有のリスク(非市場リスク)は減少するが、市場全体に共通するリスク(市場リスク)は分散しても消せないため、一定水準以上では減少しにくくなる。
×肢4ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を単純平均した値となる。
ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値であり、単純平均ではない。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2022年1月 問27 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2021年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。