金融資産運用2024年10月1日時点の法令に基づく出題です
2025年1月 FP2級学科 問21
内閣府が公表する景気動向指数に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、コンポジット・インデックス(CI)を中心として公表される。
- 2消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定した指標であり、そのうち生鮮食品を除く総合指数は、景気動向指数の遅行系列に採用されている。
- 3コンポジット・インデックス(CI)は、主として景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを目的としており、景気の拡張局面では50%を上回り、景気の後退局面では50%を下回る傾向がある。
- 4景気転換点の判定には、一致指数を構成する個別指標ごとに統計的手法を用いて景気の山と谷を設定し、谷から山に向かう局面にある指標の割合を算出したヒストリカル・ディフュージョン・インデックス(ヒストリカルDI)が用いられている。
正解と解説AI解説
正解 肢3
本問の論点
内閣府が公表する景気動向指数について、CIとDIの違い、採用系列、景気転換点の判定方法を問う問題である。
正解の根拠
景気拡張の動きの各経済部門への波及度合い(波及度)を測定し、景気の拡張局面で50%を上回り、後退局面で50%を下回る傾向があるのは、ディフュージョン・インデックス(DI)である。CIは、景気変動の大きさやテンポ(量感)を測定することを主な目的とする指標である。よって、正解は肢3。
各肢の検討
肢1:景気動向指数は景気の現状把握と将来予測のための指標で、CIを中心に公表されており、適切。
肢2:消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は遅行系列に採用されており、適切。
肢3:波及度合いを測り50%を基準に判断するのはDIの説明であり、CIの説明としては不適切。
肢4:景気転換点の判定には、一致系列の個別指標ごとに山と谷を設定して算出するヒストリカルDIが用いられ、適切。
一言まとめ
CIは「量感(大きさ・テンポ)」、DIは「波及度(50%が分かれ目)」と対比して覚える。
一問一答各肢の正誤
○肢1景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、コンポジット・インデックス(CI)を中心として公表される。
景気動向指数は景気の現状把握および将来予測に資するための指標であり、現在はコンポジット・インデックス(CI)を中心に公表されている。
○肢2消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定した指標であり、そのうち生鮮食品を除く総合指数は、景気動向指数の遅行系列に採用されている。
消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、景気の動きに遅れて変化するため、景気動向指数の遅行系列に採用されている。
×肢3コンポジット・インデックス(CI)は、主として景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを目的としており、景気の拡張局面では50%を上回り、景気の後退局面では50%を下回る傾向がある。
景気拡張の各経済部門への波及度合いを測定し、50%を基準に局面を判断するのはDIであり、CIは景気変動の大きさやテンポを測る指標である。
○肢4景気転換点の判定には、一致指数を構成する個別指標ごとに統計的手法を用いて景気の山と谷を設定し、谷から山に向かう局面にある指標の割合を算出したヒストリカル・ディフュージョン・インデックス(ヒストリカルDI)が用いられている。
景気転換点の判定には、一致系列の個別指標ごとに山と谷を設定して算出するヒストリカル・ディフュージョン・インデックスが用いられる。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2025年1月 問21 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2024年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。