ライフプランニングと資金計画2018年10月1日時点の法令に基づく出題です
2019年5月 FP2級学科 問2
ファイナンシャル・プランナーがライフプランニングに当たって作成する各種の表の一般的な作成方法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。
- 2キャッシュフロー表の作成において、可処分所得は、「年間の収入金額-(所得税+住民税)」で計算された金額を計上する。
- 3キャッシュフロー表の作成において、各年次の金融資産残高は、「前年末の金融資産残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」で計算された金額を計上する。
- 4ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
正解と解説AI解説
正解 肢2
本問の論点
バランスシートとキャッシュフロー表の一般的な作成方法を問う問題である。資産の評価基準、可処分所得の計算、金融資産残高の計算、ライフイベントの予算額の見積もりという四つのルールを、正確に押さえているかが問われる。
正解の根拠
可処分所得は、年間の収入金額から、所得税・住民税だけでなく社会保険料も差し引いた手取りの金額である。肢2の「年間の収入金額-(所得税+住民税)」では社会保険料が控除されておらず、可処分所得を実際より大きく見積もることになるため不適切である。よって、正解は肢2。
各肢の検討
肢1:適切。株式等の金融資産や不動産は、取得時点の価額ではなく、作成時点の時価で計上する。
肢2:不適切。社会保険料の控除が欠けており、可処分所得の計算式として誤りである。
肢3:適切。前年末の金融資産残高に(1+運用利率)を乗じ、当年の年間収支を加減して求める。
肢4:適切。ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表には将来価値で計上する。
一言まとめ
可処分所得は「収入-(所得税+住民税+社会保険料)」と覚え、社会保険料の控除漏れに注意する。
一問一答各肢の正誤
○肢1個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、株式等の金融資産や不動産の価額は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上する。
バランスシートの株式等の金融資産や不動産は、取得時点の価額ではなく作成時点の時価で計上するのが一般的な作成方法であり、記述は正しい。
×肢2キャッシュフロー表の作成において、可処分所得は、「年間の収入金額-(所得税+住民税)」で計算された金額を計上する。
可処分所得は年間収入から所得税・住民税のほか社会保険料も差し引いて求めるため、社会保険料を含めない計算式は誤りである。
○肢3キャッシュフロー表の作成において、各年次の金融資産残高は、「前年末の金融資産残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」で計算された金額を計上する。
各年次の金融資産残高は、前年末の残高に運用利率を反映し、当年の年間収支を加減して求めるため、記述は正しい。
○肢4ライフイベントごとの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表の作成においてはその価額を将来価値で計上する。
ライフイベントの予算額は現在価値で見積もり、キャッシュフロー表には将来価値で計上するため、記述は正しい。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2019年5月 問2 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2018年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。