金融資産運用2019年10月1日時点の法令に基づく出題です
2020年1月 FP2級学科 問27
ポートフォリオ理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1ポートフォリオのリスクとは、一般に、組み入れた各資産の損失額の大きさを示すのではなく、期待収益率からのばらつきの度合いをいう。
- 2異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。
- 3ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
- 4ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
正解と解説AI解説
正解 肢1
本問の論点
ポートフォリオ理論について、リスクの定義、相関係数と分散投資効果の関係、期待収益率とリスクが組入比率でどう決まるかを問う問題である。
正解の根拠
投資におけるリスクとは、損失額の大きさではなく、期待収益率を中心とした収益率のばらつきの度合い(標準偏差)を指す。肢1はこの定義に合致している。他の三肢は、相関係数と分散効果の関係や、期待収益率とリスクの計算方法を誤っている。よって、正解は肢1。
各肢の検討
肢1:適切。リスクは期待収益率からのばらつきであり、損失額そのものではない。
肢2:不適切。相関係数が1のとき、2資産は完全に同じ方向へ動くため、リスクの低減効果は生じない。効果が最大になるのは、完全な逆相関のときである。
肢3:不適切。ポートフォリオのリスクは、相関係数が1なら加重平均と等しく、1未満なら加重平均より小さくなる。大きくなることはない。
肢4:不適切。ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値と等しくなる。
一言まとめ
期待収益率は単純な加重平均、リスクは相関が低いほど加重平均より小さくなる。
一問一答各肢の正誤
○肢1ポートフォリオのリスクとは、一般に、組み入れた各資産の損失額の大きさを示すのではなく、期待収益率からのばらつきの度合いをいう。
ポートフォリオのリスクは損失額の大きさではなく、期待収益率からのばらつきの度合い(標準偏差)で表されるため、記述は正しい。
×肢2異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。
相関係数が1の場合は両資産が同じ方向に完全に連動するため、リスクの低減効果は生じない。効果が最大とした記述は誤りである。
×肢3ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
ポートフォリオのリスクは、各資産のリスクの加重平均以下になる。相関係数が1未満なら加重平均より小さくなり、大きくなることはない。
×肢4ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
ポートフォリオの期待収益率は、各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値と等しくなる。それより大きくなるとした記述は誤りである。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2020年1月 問27 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2019年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。