金融資産運用2023年4月1日時点の法令に基づく出題です
2023年9月 FP2級学科 問28
ポートフォリオ理論に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値以下となる。
- 2ポートフォリオのリスクのうち、分散投資によって消去できないリスクをアンシステマティック・リスクという。
- 3ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
- 4国債や社債のうち、発行時に将来の利息支払額が確定する固定利付債券は、すべて安全資産(無リスク資産)に分類される。
正解と解説AI解説
正解 肢1
本問の論点
ポートフォリオ理論の基本として、ポートフォリオのリスクと期待収益率の求め方、分散投資で消去できるリスクとできないリスクの区別、安全資産の意味を問う問題である。
正解の根拠
ポートフォリオのリスク(標準偏差)は、組み入れた資産どうしの相関係数によって変わる。相関係数が最大(完全な正の相関)のときは各資産のリスクの加重平均と等しくなり、それ未満であれば分散投資の効果によってそれより小さくなる。したがって、ポートフォリオのリスクは各資産のリスクを組入比率で加重平均した値以下となる。よって、正解は肢1。
各肢の検討
肢1:ポートフォリオのリスクは加重平均した値以下となり、適切。
肢2:分散投資で消去できないリスクはシステマティック・リスクであり、不適切。
肢3:期待収益率は各資産の期待収益率の加重平均と等しく、それより大きくなるわけではなく、不適切。
肢4:固定利付債券にも信用リスクなどがあり、すべてが安全資産ではなく、不適切。
一言まとめ
期待収益率は「加重平均と等しい」、リスクは「加重平均以下」と対にして覚える。
一問一答各肢の正誤
○肢1ポートフォリオのリスクは、組み入れた各資産のリスクを組入比率で加重平均した値以下となる。
資産間の相関が完全な正の相関でなければ分散投資の効果が働き、ポートフォリオのリスクは各資産のリスクの加重平均以下となる。
×肢2ポートフォリオのリスクのうち、分散投資によって消去できないリスクをアンシステマティック・リスクという。
分散投資によって消去できないリスクはシステマティック・リスク(市場リスク)であり、アンシステマティック・リスクは分散投資で消去できるリスクである。
×肢3ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。
ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となり、それより大きくなるわけではない。
×肢4国債や社債のうち、発行時に将来の利息支払額が確定する固定利付債券は、すべて安全資産(無リスク資産)に分類される。
固定利付債券であっても発行体の信用リスクや価格変動リスクがあるため、すべてが安全資産(無リスク資産)に分類されるわけではない。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2023年9月 問28 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2023年4月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。