金融資産運用2023年10月1日時点の法令に基づく出題です
2024年5月 FP2級学科 問28
金融派生商品の一般的な特徴等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 1取引の当事者間で、異なる種類の通貨について、元本を交換せずに金利のみを一定期間交換する取引を、クーポンスワップという。
- 2取引の当事者間で、同じ種類の通貨の異なる種類の金利を一定期間交換する取引を、金利スワップという。
- 3先物取引は、将来のあらかじめ定められた期日に、特定の商品(原資産)を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引である。
- 4オプション取引では、プット・オプションの買い手は、満期日において原資産の市場価格が権利行使価格よりも低い場合、通常、「権利行使価格で売る権利」を放棄することになる。
正解と解説AI解説
正解 肢4
本問の論点
スワップ取引、先物取引、オプション取引といった金融派生商品(デリバティブ)の基本的な仕組みを問う問題である。特に、プット・オプションの買い手が権利を行使するか放棄するかの判断が問われている。
正解の根拠
プット・オプションは「権利行使価格で売る権利」である。満期日に原資産の市場価格が権利行使価格よりも低い場合、買い手は市場価格より高い権利行使価格で売ることができるため、通常は権利を行使する。権利を放棄するのは、市場価格が権利行使価格よりも高い場合である。肢4は権利を放棄するとしている点が誤りである。よって、正解は肢4。
各肢の検討
肢1:異なる通貨間で元本を交換せず金利のみを交換する取引はクーポンスワップと呼ばれ、適切。
肢2:同一通貨の固定金利と変動金利など、異なる種類の金利を交換する取引は金利スワップであり、適切。
肢3:先物取引は、将来の定められた期日に、特定の原資産を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引であり、適切。
肢4:市場価格が権利行使価格を下回る場合、プットの買い手は通常権利を行使するため、不適切。
一言まとめ
コールは「買う権利」、プットは「売る権利」。プットの買い手は、市場価格が権利行使価格を下回れば行使し、上回れば放棄する。
一問一答各肢の正誤
○肢1取引の当事者間で、異なる種類の通貨について、元本を交換せずに金利のみを一定期間交換する取引を、クーポンスワップという。
異なる通貨間で元本を交換せず金利のみを一定期間交換する取引はクーポンスワップと呼ばれる。
○肢2取引の当事者間で、同じ種類の通貨の異なる種類の金利を一定期間交換する取引を、金利スワップという。
同一通貨の固定金利と変動金利など、異なる種類の金利を一定期間交換する取引は金利スワップである。
○肢3先物取引は、将来のあらかじめ定められた期日に、特定の商品(原資産)を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引である。
先物取引は、将来の定められた期日に特定の原資産を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引である。
×肢4オプション取引では、プット・オプションの買い手は、満期日において原資産の市場価格が権利行使価格よりも低い場合、通常、「権利行使価格で売る権利」を放棄することになる。
プット・オプションの買い手は、原資産の市場価格が権利行使価格よりも低い場合、市場価格より高い権利行使価格で売れるため、通常は権利を行使する。
出典:日本FP協会 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定学科試験 2024年5月 問28 を加工して作成。本サイトは非公式の学習サイトです。
解説は2023年10月1日時点の法令に基づきます。基準日以降の改正が反映されていない場合があります。本サイトの解説は学習補助を目的とし、税務・投資・法律に関する助言ではありません。